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色水
「色水」とは、給水栓から供給される水が異常な色に着色する現象を指します。この現象は、一般的には給水器具や配管などの水道設備に起因しています。色水の中でも特に有名なのは「赤水」ですが、白、黒、青、緑、ピンクなどの異色も時折報告されています。この現象の背景や原因、対策について詳しく見ていきましょう。
１．色水の主な原因
a.鉄の酸化: 水道管や給水器具の内壁に付着した鉄が酸化することで赤褐色の「赤水」が発生することがあります。
b.錆びた鉄配管: 水道管が古く、内部が錆びている場合、水が錆びた鉄を含んで赤褐色になることがあります。
c.マンガンの影響: マンガンが水中に存在し酸化することで水が茶色や黒っぽくなることがあります。
d.藻類や微生物: 水道管や給水器具の中で藻類や微生物が繁殖することで、水が緑色や青緑色になることがあります。
e.銅や銅合金の影響: 銅製の水道管や給水器具が腐食し、水に銅が溶け出すことで青緑色になることがあります。
f.給水器具の材質: 一部の給水器具の材質が影響し、水が色付くことがあります。特に古い素材や経年劣化したものが影響する可能性があります。
２．色水への対策
a.配管の点検と交換: 古くなった錆びた鉄配管や腐食した銅製の配管は交換することで、色水の問題を解消することができます。
b.給水器具の交換: 古くなった給水器具や影響を与える材質のものは、新しいものに交換することで色水の発生を抑えることができます。
c.水道水質のモニタリング: 定期的な水質のモニタリングを行い、異常が検出された場合には適切な対策を講じることが重要です。
d.定期的なメンテナンス: 給水器具や配管、浄水設備などの定期的なメンテナンスを行い、清潔かつ正常な状態を保つことが大切です。

３.安全な飲料水への配慮
・色水は、一般的には安全な飲料水とされていますが異常な色が見られた場合には、専門家の意見を仰いで対処することが重要です。地域の水道事業者や専門家に相談し安心して飲料水を利用できるように配慮することが必要です。

以上のように、「色水」は水道設備や水質に関する問題であり、適切な管理と対策が求められる重要な課題となっています。

水道水の色水について
水道水の色水は、配管内部の腐食や工事時の一時的な水流変化、マンガンや鉄の溶出、浄水処理の不具合などが原因で発生することがある。特に古い水道管では、長年の使用により鉄錆が内部に蓄積し、急な水流変動によって剥がれ落ちることで赤褐色の水が出ることがある。マンガンは地下水由来で、酸化されると黒色の沈殿を生じる場合がある。浄水処理では凝集沈殿やろ過が適切に機能しないと、不純物が除去されず濁りの原因となることがある。給水設備のメンテナンス不足やタンクの劣化も色水の一因となる。新設や修理後の水道管では、施工時の残留物が流出しやすいため、使用前に十分な排水が推奨される。水道水の色が変わった際は、まずしばらく水を流しそれでも改善しない場合は水道事業者に確認することが重要である。